前回の続き③です。
できれば①と②をご覧になってから、こちらをお読みくださいね。
今回は
以下アンダーライン 4、5、6、7、8 についての私の思うところを述べてみたいと思います。
- 宿題が多すぎる
- 教科書の漢字が読めない
- 音読をさせられるのが嫌だ
- 先生との相性が悪い
- 授業が分からない
- 授業が退屈
- 仲の良い友達がいない
- いじめにあう
- 地域のスポーツ(サッカーやバスケットボールなど)と曜日が重なる
- 現地校の友達は土日休みなのに、自分だけ土曜日に補習校に行くことに疑問を感じる
先生との相性が悪い ➡︎ 本当の原因???
先生との相性が悪くて学校に行きたくなくなるケースはよくありますね。
これは補習校に限らず、現地校でも塾でもどこでもあるケースです。
中学校や高校であれば、担任の先生との相性が悪くても各教科の先生と接する機会がありますので、ホームルームだけ我慢すれば問題はありません。
でも、小学生の場合は担任の先生を選べない。
これは教師側も同様です。
クラスに1人でもお互いにウマが合わない生徒(自分を嫌う生徒さん)がいると、授業の進行に影響が出るので私も困った経験が何度もありました。
児童・生徒➡︎授業妨害➡︎注意する➡︎言い返す➡︎他の生徒が文句を言う・・・
これが延々と続くと、ただでさえ授業時間が限られているので全くカリキュラムが進まないのです。
中には妨害する生徒さんのお母さんがモンスターペアレンツということもありました。何年も教師をやっていれば、そういう親子に遭遇してしまうことは当然あります。どうしても避けられないですね。
でも、たくさんの親子に接しているうちに、何かしら共通点が見えてくるものです。全部挙げるとキリがないので、主なものだけ取り上げてみますね。
先生と本当にウマが合わないのかどうかは一度しっかり調べる必要があると思います。
原因を探す ➡︎ 嫌になった原因を見つけるのが第一歩
まず、原因を探すことから始めます。
もしかすると、補習校に行きたくない理由を先生との相性のせいにしている可能性もあるからです。
日常生活に問題がある
私の場合はお母さんに直ぐ連絡を取り、現地校での様子や家での様子を伺います。普段の生活に問題がありますと、ストレス解消で発散するケースも多々あります。
例えば、お子さんが英語漬けの生活で苦しんでいる場合は、日本語で話せる環境で思いっきり発散しているのです。
現地校では英語で言いたいことを表現できずに借りてきた猫のように授業中は静かな生徒さん。こういう生徒さんは、補習校では授業中におしゃべりが多いです。
先生から「授業中、おしゃべりが多いです」と注意を受けたら、家でお子さんとの会話が十分かどうかを考えてみてくださいね。家族との会話が充実しているお子さんは、家で発散しているので授業中に邪魔をすることはありません。
クラスを見学させてもらう
お子さんが、「補習校に行きたくない」と言い出したら(言い出す前でも気配を感じたら)、お母さんは、先生にお願いしてクラスの様子を見学させてもらってください。
お子さんの授業を聞いている様子を見て、先生の話を理解しようとしているか、友達に話しかけていないか、など問題点が見つかると思います。
先生の話を聞いていない場合は、授業内容が分からなくなっているかもしれません。わからなければ退屈なので、好きなことを始めます。それは隣の友だちに話しかけることもありますし、自分の出番がないので注目を浴びたくてわざと授業妨害をすることもあります。
補習校はカリキュラムをこなすのが本当に大変です。日本で小学校の先生をしていたベテランの先生方でも「大変」と言われます。
何が大変かというと、時間が圧倒的に足りないのです。こちらは文部科学省の小学校指導用要領の年間授業時数です。(国語と算数の載っている部分のみ)
国語に関してだけ例を挙げますと、学年によって時数は変わりますが、一番つまずく3、4年生は245時数。
補習校で確保できるのが40日として計算すると、一週間で6時間。
この日本の6時間分を海外の補習校の2〜3時間で消化しようとしているわけですから、かなり過酷なことがお分かりになると思います。
漢字を丁寧に教えたくても漢字に時間を取られたら、思考力・判断力・表現力等の育成する時間、その他やるべきことが出来なくなってしまうからです。
新出漢字は毎週大体5〜7つ学びます。1文字5分としても25分〜35分かかってしまうのです。(➡︎漢字に関しては補習校に行かなくても家庭で学習できますし、先取り学習が可能な分野です➡︎だから私はこのブログを立ち上げました)
補習校の先生方は、限られた短い時間の中で、いかに効率よく授業を進めるかを常に考え指導案を作り実践されています。
クラスの授業は、理解できる生徒に照準を合わせているケースが殆どだと思いますので、語彙力が足りないせいで理解ができない場合はどうしても退屈になってしまいます。その場合は前回の②の応急処置を取ってみてください。
もし先生に原因があると思われる場合は、お母さんの思うところを後で先生に直接伝えてもいいと思いますし、直接言いにくい場合は話しやすい先生(前の担任の先生や校長先生)にお話しすれば、担任との中に入って協力してくれるはずです。
食事を見直す
意外に見落としがちなのが、食事です。
睡眠不足で朝食もとらず、もうろうとしたまま学校に通えば頭が働きません。
ふだんの食生活も、インスタント食品やスナック菓子、ソーダ類などが多くないかどうかも重要ポイントです。
高学年、中学生になると、早弁をする生徒も出てきます。これはお腹が空いて頭に血液が回っていないからで、朝食をしっかりとってこなかった生徒に見られます。早起きをして、しっかり食べてから登校する習慣をつけるのが大事ですね。
仲の良い友だちがいない
仲の良い友だちがいないから、という理由で「補習校に行きたくない」と言い出したら、「仲の良い友だちはいなくてもいい」とお母さんはお子さんに言ってあげてください。
①でお話したように、仲の良いお友達がなかなか出来ない場合は「先生とお話すると楽しいよ。色んなこと教えてくれるよ。でも、休み時間や昼休みだけね。もちろん、授業中に分からないことや疑問があればどんどん質問してもいいよ。」と。
そして、「先生とどんなお話したか後で教えてね」とお母さんからお子さんに補習校に行く前に”今日の宿題”を出してみるのもいいですね。お子さんはお母さんが大好きなので、お母さんを喜ばせたい話題をゲットしようと今まで以上に授業を聞く姿勢になるかもしれないですよ。
不思議と中学生以上になってきますと、友だち会いたさで補習校に通う生徒が増えてきます。学習より友だち なんです。ここまでくると「補習校に行きたくない」という心配は無くなりますね。
いじめにあう
補習校のように週に1度の学校ですら、いじめはあります。
いじめをする生徒や児童は、自分が日常満足していないと、その腹いせにいじめをします。
特におとなしい子がいじめのターゲットになってしまいます。
補習校に行きたくない原因がいじめであれば、これは大問題です。
お子さんが「補習校に行きたくない」と言い出したら、まず いじめられてるかどうかの確認をして、そうであれば、すぐに担任の先生や校長先生に相談をしてくださいね。
次回は9、10 についてです。これも親子のバトルが多いケースです。
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