パーフェクトバイリンガルを育てた偉大なママたち オリンピックのメダリスト『谷愛凌選手』と『スカイ・ブラウン選手』

私の思い

北京オリンピックが始まったと思ったら、もう閉会式。

日本の選手は東京五輪と同じように今回も大活躍でしたね。

文武両道という言葉がありますが、オリンピック選手の中にもパーフェクトバイリンガルの方が何人も存在すると思います。

今回は、そんな選手を育てたママたちの素晴らしさについて書いてみたいと思います。

記事から選手の背景を知ると、やはりママの努力と協力があってこその選手の結果なんだな、世界共通なんだな、と納得します。

そして最近、ママの漢字に対する考え方一つでお子さんに与える影響は大きい、という耳寄りな情報もゲットしましたのでそれも一緒にシェアしますね。

このブログが少しでも皆さんの子育てのヒントになればいいな、と思います。

最後まで読んでいただけたら嬉しいです♡

金メダリスト『谷愛凌選手』フリースキー

以下、2つの記事をご覧になると、谷愛凌(アイリーン・グー)選手の詳細が分かります。

“スノープリンセス”北京五輪最注目の1人、谷愛凌が2つめのメダル 才色兼備の18歳が快進撃

中国で羽生選手と人気を二分するフリースタイルスキー中国代表、谷愛凌選手の“完璧ぶり”

私は2つ目の記事の、この部分が特に目に留まりました。

生まれも育ちもアメリカの谷選手だが、中国語もペラペラだ。その理由は、幼い頃から毎年、学校が夏休みになると、母親に連れられて北京に帰省し、夏休み期間中、ずっと中国語と中国の伝統文化を学んでいたから。母親は「中国人」としてのアイデンティティを彼女に植えつけようとしたそうだ。

この点が中国人の心をくすぐったのか、アメリカ生まれでも、「中国語が話せる」「中国文化をきちんと理解している」と、中国人の間で高く評価されている。

また、北京市内にある「数学オリンピックのための塾」に通っていたこともある。母親曰く「中国での10日間(の勉強)はアメリカの1年間(の勉強)に匹敵する」

そうした勉強の甲斐あって、中国語も流暢に話せるようになり、英語と中国語のバイリンガルになるほか、学業の成績もトップをキープした

(中略)

学問も継続し、1600点満点のSAT(大学進学適性試験)で1580点を取り、母親と同じスタンフォード大学に合格した。今シーズンが終わったら進学する予定だ。

体験入学の意義

幼い頃から毎年、学校が夏休みになると、母親に連れられて北京に帰省し、夏休み期間中、ずっと中国語と中国の伝統文化を学んでいた

これは外国に住む日本人も同じで、現地校が夏休みになると、日本に一時帰国して日本の学校に通う生徒さんがたくさんいます。

目的は、日本を楽しみながら、少しでも日本の環境に子どもを置くことで、日本語を上達させ、語彙力をアップさせ、日本文化を身につけさせたい、と親が願う日本語・日本文化集中特訓のようなものだと思います。

期間は人それぞれで、1週間の人もいれば3週間以上行く人もいます。

うちの娘たちもご多分にもれず小学生の時に体験入学を何度か経験しました。

アイリーン選手のお母さんも言っているように

中国での10日間(の勉強)はアメリカの1年間(の勉強)に匹敵する」

とは、的を得ていると思います。

大抵、お母さんの通った母校に行くことが多いようですが、うちの場合は私の母校が少子化のために廃校になってしまい、夫の母校に行かせて頂きました。

地方ということもあり、田んぼや畑の多い地域で、環境も抜群!
それぞれのクラスはもちろん、学校全体で歓迎してくださった感じでした。

日本の文化にどっぷり浸かることができて、なんと方言まであっという間に習得。生まれた時から住んでいると思うほどイントネーションを含め違和感のないしゃべりっぷりで、周りの人はみんなびっくり! そのくらい溶け込んでいました。(バイリンガル児の言語感覚は方言まで応用できるのですね)

補習校では国語と算数が中心になりますが、日本では全教科の授業が受けられます。そしてアメリカにはない給食当番があったり体育の時間があったりと、毎日ワクワクの連続でした。(娘たちの通ったハワイの公立現地校の体育は、夏休みの1ヶ月間にまとめて単位を取る、というものでしたので)

そして、今でも忘れられない笑い話ですが、その体験入学で長女は初日にお借りした教科書をぜ〜んぶ机の中に置いて帰ってきたのです。

(アメリカの場合、教科書は個人所有というシステムはなく、全て借り物になり書き込みもできません。そして、どの教科書も百科事典のように分厚く重いので、特別なプロジェクトがない限り持ち帰ることはしませんでした。)

ですから日本でも同じだと思って娘は置いてきたんですね。娘にとっては当たり前でしたが、担任の先生はきっとびっくりされたことと思います。

これも日本とアメリカの文化の違いですよね。こういうギャップを味わうのは、とても楽しいものです。

日本の生徒さん側からすれば、外国から来たお友達、ということで生徒同士もお互いに刺激しあえたようで、本当に素晴らしい体験をさせていただきました。

今は、コロナの状況なので、なかなか受け入れてくれる学校がないかもしれませんが、もしチャンスがあれば、体験入学はオススメです。

アイリーン選手のお母さんは、彼女の過密スケジュールの中でも、こうして毎年北京に帰省する期間をあえて設けて中国の伝統文化をしっかり受け継がせ、気まぐれではなく、毎年スケジュールに組み込む というところもママの意志の強さを感じる素晴らしい要因だと思いました。

学業の成績もトップをキープ

そうした勉強の甲斐あって、中国語も流暢に話せるようになり、英語と中国語のバイリンガルになるほか、学業の成績もトップをキープした。

学問も継続し、1600点満点のSAT(大学進学適性試験)で1580点を取り、母親と同じスタンフォード大学に合格した。

アイリーン選手は、「英語と中国語のバイリンガルになるほか、学業の成績もトップをキープした」とありますが、

このアメリカのSATでほぼ満点近く、というのはスゴすぎます。至難の技です。

私の塾の生徒さんたちや娘たちもSATを受けているので、いかにスゴイかがわかります。天才、と騒がれてもおかしくありません。

スタンフォードのみならず、アイビーリーグなど、行きたい学校ならどこへでも行けてしまう点数なのです。(日本は行きたい学校それぞれに受験をしますが、SATは全米共通で、取れた点数により行きたい学校を選択できる仕組みです)

記事を読むと、アイリーン選手のお母さんもお父さんもエリート出身なので、彼女のIQ自体が相当高いかもしれない、と想像出来ますが、

オリンピックに出られるほどのスポーツの技術を身につけたり、学業の成績のトップを維持できるのは、天才といえども一朝一夕で出来るものではありません。とにかく継続すること、つまり『継続は力なり』が大きな実を結んだのだと思います。

毎日のプランを親子で立て、常にお母さんが谷選手に寄り添ったことが大きな鍵になったのだと思います。➡︎これ、漢字の習得と全く同じですね(笑)

そして、IQだけではなく、心のEQも健やかに育まれていることが、記事の中から読み取れます。

アイリーン選手をここまでにしたお母さん、天晴れ(あっぱれ)です!

銅メダリスト『スカイ・ブラウン選手』英スケートボーダー

少し前になりますが、東京五輪の英スケートボーダー、スカイ選手をご存知でしょうか? 彼女は宮崎生まれの13歳です。

こちらの記事をご覧になると、スカイ選手のことが分かります。

【東京五輪】 スカイ・ブラウンを知る13の項目 宮崎生まれの13歳英スケートボーダー – BBCニュース

こちらのスカイ選手も、マルチ人間!

スケートボーダー、プロサーファー、ダンスコンテストも優勝。弟さんと一緒にユーチューバーでもあります。

お父さんはイギリス人、お母さんは日本人。

お二人はお母さんの故郷である宮崎で出会い、
スカイちゃんも弟のオーシャン君もここで誕生しました。

オリンピックでのインタビューを聞いてみると、英語の方が得意のようでしたが、

なんと日本語第一言語らしいのです。

小学校も中学校も公立で、現在、宮崎県の高鍋東中学に籍があるそうですから、会話だけでなく読み書きも出来ているはずです。

スカイちゃんは 澄海 (すかい)と日本語で書くそうで、

こちらの⬇︎ビデオでは、自分の名前を漢字で書いてくれました。

スケートボードを本格的にやるようになってからは、アメリカのサンディエゴと日本と半々の生活を送っているとのことです。

⬇︎こちらはスカイちゃんが8歳の時の映像です。宮崎県のローカル放送なのですが、お母さんも通訳として出演され、子育ての教育理念を伺うことができました。

MCにスケボーの技を教えるシーンがあり

姉弟ともに、本当に優しくて感動しました。MCも感動の涙です!

小学生とは思えないほど教え方が実にうまい! 技術の伝授はもちろんですが、褒め方や励まし方が超一流なのです。

特に驚いたのが、「できるはず!怖がっているだけだよ!」という言葉が印象的でした。

そして、最後に8歳の少女の言葉とは思えない達観した視聴者へのメッセージも心に響きました。

スカイ選手は2020年5月に頭蓋骨と左手首の骨折をするという大けがをしてしまいましたが、持ち前の明るさで見事に復帰!

オリンピックが1年伸びたことも幸いしてリハビリを続け、銅メダルまで取得してしまうという奇跡まで起こしました。

常に笑顔が印象的でいつもニコニコしているスカイちゃん、
笑う門には福來たり とはこのことだなぁ、と実感。

肉体的にも精神的にも本当に強く育てているママとパパに脱帽です!

次のオリンピックでは、姉弟そろって金メダルを取りそうな予感がします。

絶対揺るがないママたちの教育理念

お二人の記事を読んだり、TwitterやYouTubeを見たりする限り、

アイリーン・グー選手とスカイ・ブラウン選手の共通点は

世界中のファンから愛されている、というのが伝わってきます。

ママとパパが愛情たっぷりに、子どもの好きを応援すると、

こういう天才的な優しい子に育はぐくまれるんだ、ということが明らかです。

そのために、どちらのママも今のお子さんにとってベストな環境だったり教育だったりを、常に模索し続けていたのではないか、と想像します。

親にとってみれば、子育ては初めての経験です。

ここで育てて本当にいいのだろうか、この学校で本当にいいのだろうか、

と常に不安だらけだったのではないでしょうか。

でも正解なんて誰も知らないし、育ててみないとわかりません。

一つの家庭で仮に上手くいった方法があったとしても、子どもは十人十色、他の家庭でも上手くいくかどうかはやってみなければ分かりません。

そんな不安を抱えながらも、お二人のママはママの信じる道を貫いたのだと思います。

何が言いたいかというと、自分の子育てに自信を持つ、というのが大事なのではないかな、ということです。

こんな自信に満ちあふれた敏腕ママに育てられたアイリーンちゃんやスカイちゃんは本当に幸せですよね。

親の心の中が 子に伝染する (ママの漢字に対する考え方)

そして、

このブログ記事を書いている最中、ドイツに住む生徒さんのお母さんからメールでとてもいいお話をシェアしてくださいました。

偶然にも今回のテーマにぴったりで、

許可をいただいたのでシェアさせていただきますね。(原文のままです)

水泳教室に台湾人ママとクロアチア人パパを持つハーフの子がいるのですが、17日にそのママと話すチャンスがありました。
お子さんは週に一回、中国語の補習校に行っているそうです。
私が漢字学習が大変じゃないかと聞いたところ、
「漢字が大変? 大変じゃないよ、簡単、だーいじょうぶ。読み方覚えればいいんだよ。日本語は音読みと訓読みだよね?
難しくない。問題ないよ〜。
私は適当だからねえ。心配しないのよ〜」と、
アハハと笑って言っていました。しかも日本語で!
この笑い声を聞いたら、
なんだか本当に漢字学習って大変じゃないように思えました。
そして、ふじ子先生のブログにあった
日本人ママは真面目すぎる」の話を思い出しました!
このママのように、母親が日本語学習、漢字学習に対して
だいじょーぶ!難しくなーい」と笑っていたら、
子供も「あ、そうか」と楽しくなりそうですよね。
私も適当ママに変身して、もっと気楽に考えようと思いました。

この台湾人ママの、あっけらかんとした漢字に対する思いは

私たち日本人の肩の力を抜いてくれる感じがしました。

ひょっとしたら、台湾人のママたちはみんなこうなのかも、って思えてきます。

私は以前、台湾出身の知人から「台湾人は皆、常用漢字を6000語ぐらい使いこなす」というのを聞いたことがあります。日本であれば漢字検定1級と同じ語彙量です。

それを聞いた時、ヒョエ〜〜〜!と驚いたのですが、今回このママのお話から、コツさえつかめば案外誰にでも習得できるものなのかもしれない、と思うようになりました。

ママの思いや考えは、必ず子どもに伝染します

メールをくれたママさんの

だいじょーぶ!難しくなーい」と笑っていたら、
子供も「あ、そうか」と楽しくなりそう

本当にその通りだと思います。

お母さんがあっけらかんと、笑ってさえいれば、
子どもも「漢字って簡単!」と思えてくる

以前、補習校のコーナーでも書きましたが、

私たち日本人ママは漢字を、「子どもには難しいもの」

と捉えすぎているのかもしれません。

昔、子どものオムツがなかなか取れなくて私が不安だった時に、

「大人になってオムツしてる人いないから大丈夫」とベテランママから聞いた時に

「あ〜、それもそうだな、絶対いつか取れるから心配するのやめよう」

と思うようになって間もなく、簡単にオムツが取れたことを思い出しました。

ですから、漢字も同じこと。

ママが漢字は難しいものだ、と眉間にシワを寄せていたら

子どもも同じように難しいもの、と捉えてしまいます。

ちょっと肩の力を抜いて、

「漢字? カンタン カンタン だいじょうぶ〜

大人みんな読めてるし、使ってるし〜」

って テキトーに気楽な気持ちでママがいつも笑っていれば

やがてお子さんにもそれが伝染するはずです。

そうは思いませんか?

親子で一緒に住める時間は有限です。

その間、存分に子どもの学習も親子一緒に楽しんでほしい と思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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