毎年、恒例行事となった「今年の漢字」
今年の世相を漢字一字で表現する年末の風物詩でもありますね。
この一字、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が年末に一般公募で決めるようですね。
今年の漢字は『金』でした。
今回は『金』にまつわるリズム音読を作ってみたいと思います。
金に関する語彙がたくさん学べますよ。ママやパパもご一緒にどうぞ。
リズム音読って何?と思った方はこちらを先にお読みくださいね。
最後のまとめに、スライドをつけておきますね。(教科書体、ふりがな付きです)
『今年の漢字』は誰がどうやって決めるのか?
日本漢字能力検定協会(https://www.kanken.or.jp/kotoshinokanji/shiru/)の記事によると
- 全国からの応募で最も多かった字
- 12月12日が いいじ いちじ の語呂合わせから 漢字の日
- 毎年「いい字」を少なくとも「一字」は覚えてほしいという願いがこもっている
- 京都を代表する寺院の一つで国内外の人がよく知っている清水寺(きよみずでら)で揮毫(きごう)される
- 揮毫された書は、1年の出来事を清めるとともに、新年が明るい年になることを願い奉納している
ということが分かります。
今年の漢字に『金』が選ばれた理由
応募者が「金」を選んだ理由の概要としては以下の通りで
長く暗いコロナ禍において開催された東京オリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍や、
各界で打ち立てられた「金」字塔がひときわ輝くニュースとなった年●コロナ禍で開催された東京オリンピック・パラリンピックで日本人選手が多数の「金」メダルを獲得した
新型コロナウイルス感染症の感染再拡大が危ぶまれ、直前まで実施可否が議論となるなか開催された東京オリンピック・パラリンピック。1年の延期と無観客開催という異例の状況下でも、日本人選手がオリンピックで史上最多の27個、パラリンピックで13個の「金」メダルを獲得した。柔道では阿部兄妹、新種目のスケートボードでも男女ともに「金」メダルを獲得するなど、史上初の偉業にも注目され、コロナ禍にあって明るい話題をもたらした。
●各界で数多くの「金」字塔が打ち立てられた
・大谷翔平選手が大リーグMVPを満票で受賞するなど、リアル二刀流でシーズンを通して活躍、さらに松山英樹選手の日本人初のマスターズ制覇、藤井聡太棋士の最年少四冠達成など、国内外でこれまで成し得なかった多くの「金」字塔が打ち立てられた。●コロナに絡む給付「金」、新紙幣や新500円硬貨など、お「金」にまつわる話も
・飲食店への休業支援「金」・給付「金」、子育て世帯を対象とした臨時特別給付「金」の議論、新紙幣印刷開始や新500円硬貨流通など、お「金」にまつわる話も数多く話題に上がった。(応募者が「金」を選んだ理由の概要)
(https://www.kanken.or.jp/kotoshinokanji/shiru/ より抜粋)
確かに、なるほどなぁ と納得します。
今年の世相を表す一文字なら、身近なニュースで大人の会話から子どもたちも知っていることが多いと思います。
今年一年を振り返る意味でも「金」の文字を通して、記憶に残るリズム音読を作ってみたいと思います。
なんと言っても『金メダル』
コロナ禍で暗いニュースが続く中、「オリンピック・パラリンピックは本当にやるの?」とギリギリまで賛否両論でしたね。
ただ応援する側の一般人がやきもきする中で、一番大変だったのは選手だったと思います。
4年に1度ですから、今季を逃すと年齢的に出場できなくなる選手もいますよね。
出られるか出られないかも分からない状況で、試合までモチベーションを持ち続けるのは 如何(いか)に大変だったか、と私は思います。
そんな中、国民の期待以上に見事にたくさんのメダルを獲得された選手たち。
もう天晴れ(あっぱれ)ですよね。
銀も銅も貴重で個人的には取り上げたいのですが、「金」が今回テーマなので
まずはこの一文。
最後に教科書体にふりがなを振ってスライドでまとめますね。
変わった音読だなぁ、と思った方はこちらを先にご覧くださいね。
各界で「金字塔」を打ち立てた 素晴らしい日本人たち
大谷翔平選手、松山英樹選手、藤井聡太棋士など、各界で大きな話題になりましたね。
文の中では「金字塔を打ち立てた」という使い方をします。
子どもに「金字塔ってなあに?」と聞かれても、すぐに説明するのは難しいですよね。
辞書を引いてみると
1「金」の字の形をした塔の意
2 エジプトにある「ピラミッド」
3 医学・化学・スポーツ・芸術などにおいて後世に永く残る優れた業績。不滅の業績。歴史的偉業。
金の文字のごとく、確かに 金=ピラミッドの形 になってますね!
金の文字の形をした塔=ピラミッド
これなら子どももすぐ理解できそうですね。
ピラミッドは歴史に残る偉大な建造物なので、そこから優れた業績という意味を表すと考えれば難しくなさそうです。
ママもお子さんと一緒にリズム音読してみましょう。使い方も一緒に覚えられますよ。
お「金」にまつわる給付金、新紙幣や新500円硬貨
今現在も給付金の出し方について色々ニュースになってはいますが、
「キン」だけではなく「かね」という言葉も身近でしたね。
「給付金て何?」って聞かれたら困らないように、意味もしっかり把握(はあく)しておく必要がありますね。
② 目上から目下に与える。たまわる。転じて、一般に供給する。
② そえる。つける。つく。(添付、付箋など)
給も付もどちらも与える(あたえる)という意味の漢字だということが分かります。
身近なところで給を使った言葉に学校給食がありますね。今は給食費がかかりますが、もともとは戦後に無償で配付されたのが始まりです。
「配付」と「配布」のちがい
ここでちょっとだけ配付 について説明させてください。
普段よく目にするのは配布だと思うのですが、NHKでは表記の使い分けをしているそうです。(NHK放送文化研究所の資料より)
あるモノを「特定の人々に配る」ことを「配付」、「広く一般に配る」ことを「配布」と表記している
配布・・・不特定の大勢(おおぜい)に配る (ビラを配布する)
実は私はこのブログを書くまで、はいふは「配布」だけの表示と思っていました。なるほど、使い分けがあったのですね。勉強になりました。
紙幣と硬貨
子ども(特に海外にいる場合)はコインや紙のお金という言葉は知っていても、お札(おさつ)、紙幣、硬貨、小銭という言葉は知らないのが普通です。
言葉を知らなければ、聞いたとしても意味が分からないので頭の中には入ってきません。
ですから、語彙を増やすためにもインプットとアウトプットが必要ですね。
写真出典:財務省 https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20210816.html
そこで、リズム音読です。(=のところは、この文では読みません)
子どもに学年の枠はありません。小学校で習わない漢字であっても
関連する言葉も頭の柔らかいうちに教えてあげるのがオススメです。
覚えた言葉をどこかで拾ってくるのは時間の問題。聞こえてきたら直ぐに反応するのが子どもです。
「シヘイって紙のお金のことだよね?」な〜んていつか言ってきますよ。
あーーー、この子どもの語彙が増えていく喜びを1日も早くママに味わってほしいです!
まとめてリズム音読してみましょう♪
スラスラ読めるようになったら、ふりがな無しにも挑戦してみてくださいね。
いかがでしたか?
これで『金』の漢字はバッチリですね!
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